私とオフ会の出会い その２
３．社会人2年目の転機
さて、そんな社会人生活を送っていた私に転機が訪れました。
きっかけは２００８年秋のリーマン・ショックでした。
１００年に一度の大不況と言われた不景気の影響で、私の所属していた会社は受注していた仕事が激減してしまいました。
社員に割り振る仕事がないので、上司からは「自宅待機」を命じられました。「月給の６割は毎月支給するから、景気が回復するまで待て」という内容です。
毎日残業漬けの生活だったのが、いきなり暇になってしまったので、ＩＴ関係の資格をとるべく専門学校に通う事にしました。
その専門学校の教室に、「IT業界で働く先輩たちからのアドバイス」が色々と書かれていたのですが、その中にこんな一文がありました。
「この業界は異性との出会いがないから、彼女はプライベートで探せ！」
ご存知の方もいるでしょうが、IT業界は圧倒的に男性が多い業界です。
実際、私が配属されたプロジェクトも男だらけの職場だったので、「職場恋愛」なんて夢のまた夢。
「せっかく時間に余裕がある時期なのだから、余った時間を活用して異性との出会いを探してみよう」
さて、「異性との出会い」を考え始めた私ですが、「合コン」や「婚活」には抵抗がありました。
自分の趣味は「オタク」です。ギャルゲーの攻略法は知っていても、合コンの知識と経験はゼロです。
また、「彼女は欲しいけど、自分のオタク趣味は捨てたくない」という思いもありました。
（ライトノベル作家を本気で目指していたぐらいですからね）
「どこか、オタク女子と知り合えるような場所はないかな…？」
そう考えていた頃、地元の公園でとあるイベントが開催されていました。
それは、コスプレイベントでした。
興味があったので少し観察してみると、女性の割合がとても多い。
傍から見ているだけでも和気あいあいとしていて、とても楽しそうです。
「よし、ここに参加しよう！」
私がオフ会に参加するきっかけは、実はコスプレイベントだったのです。
