コラム 何故、「ぼっち」が増えているのか?
この記事では、「世の中に”ぼっち”が増えているのは何故だろうか?」という疑問について、個人的に考えてみた結果を書いています。
私が「世の中には、”ぼっち”が多いな」と感じたきっかけは、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」というアニメのラジオを聞いていた時でした。
このアニメのラジオは60分の枠で40分・20分の二部構成になっていて、後半の20分は「江口拓也のぼっちラジオ」というタイトルなのです。
アニメ本編で主人公を演じている江口拓也さんが、リスナーからメールで送られてきた「ぼっちエピソード」を紹介するというコーナーがメインなのですが、「想像を遥かに超えるメールが送られてきた」・「ぼっちラジオのリスナーは、(エピソードの内容が)高度すぎる」など……。
日本中に「ぼっち」が溢れているんだなぁ、という感想が出てきました。
前置きが長くなりましたが、「ぼっち」が増えている理由を考えるため、色々な本を読み漁っていたら、興味深い本と遭遇しました。
(以下、「ユダヤ式交渉術」 より引用)
現代の若者は総じて対人関係が下手だ。
核家族の中で育ったから、小さい時から人との接触が少ない。
遊ぶのはテレビゲーム、パソコン、パチンコなどの一人遊び。
小さい時から個室を与えられて育つ。
食事にしても、ハンバーガー、カップ麺、ほかほか弁当など、一人で食事をする例が多い。
受験戦争を勝ち抜いてきたから、友達作りが下手だ。
上司や先輩などとはあまりにも考え方が違いすぎる。
考えの違う人とうまく付き合うことこそ、交渉力をつける第一歩なのだが、初めから付き合いを放棄してしまっている。
こんな若者が増えている。
だが、このような若者は、近未来社会では必ず脱落する。交渉力も何もない自閉症人間は、もうやっていけない。
交渉力こそ大変動の時代を生き抜く鍵だ。
・・・
「ユダヤ式交渉術」という本は、1984年に出版されたビジネス書なので、30年以上も前の本ですが、現代社会の問題点を的確に予言していると思います。
なんと、インターネットやスマートフォンが登場する以前から、「友達作りが苦手な若者」が増えていたのです。
現代人が対人コミュニケーションを苦手としている原因は、「少子化」と「コンピューターの普及」にあります。